なんと、その晩も潤くんの家に泊まり
月曜は潤くんの家から直接出勤したのだ!!
前からうっすら
「ちょっとがんばれば、ここから出勤できるんじゃない?」
って思ってたんだけど、実現するとは思ってなかった。
だって、潤くんにそんなこと言えないし
そこまでして一緒にいる時間を増やそうって
潤くんが思うとは思えなかったの。
日曜日、1日遊んで、お夕飯も食べて
ちょっとのんびりしてたんだけど
あたしの心の中は
「ああ、もう帰る時間!でも、9時まではいいよね。
9時には帰ろう。せめてあと15分。
9時に出れば、10時半には家に着くから
なんとかなるかな。」
みたいに、ずーっと考えてて。
なるべく時間がゆっくり流れてくれ!って思ってた。
潤くんは、そんなあたしの気持ちはつゆ知らず
机に向かって、パソコンの画面を見ながら
あたしと話してたんだ。
いよいよ9時になっちゃったから
あたしも自分の心に喝を入れて
すんごい帰りたくない気持ちを
ぐーーーーーっと押さえて
「よし!」
って言ったら
潤くんもびっくりして
「え、なに?」
って。
で、あたしが
「そろそろ帰ろうと思って。」
って言ったらね、ほんと
このうえなく頑張って言ったらね
潤くてば、それまで座ってた
イスから立ち上がって
そのまま、ベッドに腰掛けてた
あたしの方へ
飛び込むよう抱きついて来たの。
潤くんにしてみれば、あたしが帰る前の
抱きしめおさめ、みたいなもんだったかもだけど
あたしのやっと頑張って
「帰る!」って決めた気持ちは
へなへなとすぐにしぼんじゃって
「うーん、10時に出たら11時半に
家に着くから、ぎりぎりなんとかなる?」
と、また、頭の中で考え直してしまったよ。
潤くんは、そんなあたしの気持ちに
まったくお構いなしに
あたしにじゃれて、遊んでた。
それがまた、かわいいこと。
そんで
「もー、帰りたくないよお。」
って言ったら、潤くんが
「明日、こっから仕事に行けばいいじゃん。」
なんて言うのよ。
え。ってびっくりした。
で、またそのままじゃれて遊びだして。
あたし、潤くんの言葉が本気なのか
冗談なのかわからなくて
そのまま、一緒にじゃれてたら
どんどん、時間が過ぎて行っちゃって。
だから
「ほんとに、泊めてくれる?」
って聞いたら
「いいよー。」
って言ったものの
やっぱり、半分冗談だったみたいで
「え?ほんとに泊まってくの?
ほんとに??」
って聞いてきた。
あたしはと言えば、もうそのとき10時くらいで
一緒にいたい気持ちも もちろんあるけど
それより、帰ること自体も面倒になってて
「もう、泊まってくよー。」
って言ったのよ。
そんで、お風呂も借りて
潤くんが先に入ってたベッドに入ったら
潤くんは
あれ、なんで今夜もゆーちゃんがいるのー?
なんて感じで、なんか喜んでうきうきしてた。
それがすっごく可愛かった。
「明日、6時に出るなら、5時半に起きて
朝食つくらなくちゃ。」
とか言うのよ。びっくりした。
でも、潤くんもお仕事なのに
そんなことさせられない!って思って
「いいよー、勝手に起きてそっと出てくから
潤くんは気にしないで寝てていいよ。」
って言ったら
「えー、朝起きてゆーちゃんがいなかったら
さみしいよー。」
とか言うんだよ。
普段、そういうこと言わないのに
時々、繰り出すから くらっとしちゃうよ。
なんだよ。かわいいやつめ。
2晩も一緒に寝たの、初めて。
すっごいしあわせだった。
次の朝は、一人で起きて
こっそり出ていくつもりが
やっぱり物音で気づいたらしく
ドアをあけようとしたあたしの背後で
ベッドから身を乗り出した潤くんが
「いってらっしゃーい。」
って言ってくれた。
それがかわいかったんで、
ドアを開けようとかけた手をひっこめて
そのままベッドに逆戻りして
潤くんにちゅうしてから部屋を出た。
へへへ。
朝、学校に向かうのはちょっと眠かったけど
夜に潤くんの家から自分ちに帰るのに比べて
全然さみしくないし、幸せだし
いいなあって思った。
あ、こんなにかわいい潤くんだけど
あたしの家に来たときは
夜の8時くらいになると
「あ、帰らなきゃ。」って
ほんと、さっさと出てってしまう。
名残惜しさもなんもないのか!って
さみしくなるくらいあっさり。
でも、車に乗る直前には
またね、ってちゅうしてくれるんだけどね。


